タイルカーペットは、テナントビルのオフィス室内などでよく見られる床材です。
絨毯クリーニング(カーペット清掃)業務として請け負わせていただく頻度が高いのが、このタイルカーペットの清掃です。
タイルカーペットは、文字通りタイル状のカーペットの断片であり、多くは50㎝角の正方形のゴム製のタイルに、毛足の短い絨毯毛を施工したものです。
人通りが頻繁な箇所や、オフィスチェアによる引きずりが激しい箇所などに、汚れの蓄積や損傷が目立ってきた場合、部分的にすぐ交換出来るのが強みです。
しかし、フロア内の全てのタイルを交換したり張り替えたりするのは、コストや手間のことを考えると、大変な面もあります。
ある程度美観を保つためには、まず日常的な掃除機がけをかかさないことが大切です(☞オフィス日常清掃のページへ)。
ですがそれだけでは不十分ですので、機械による洗浄清掃を定期的に行うことで、シミ・ダニその他の溜まった汚れを洗浄することも必要になってきます。
もっとも一般的な方法では、カーペット用の洗浄ブラシを使用して、床面を機械洗浄していきます(ウェット・クリーニング)。
①洗浄前の状態です。
最初にカーペット(絨毯)全体に掃除機をざっとかけ、ゴミやホコリを取り除いております。
この時点で目立った汚れなど重点的に落とすべき箇所を判断します。
②洗浄中の様子。
カーペット(絨毯)用洗剤を適正倍率に薄めて、噴霧器に入れ床面に撒いていきます。
そのあと、カーペットブラシを着けたポリッシャーで丁寧に洗浄していきます。
③汚水を回収します。
画面左端のリンサーバキュームで、洗浄後のカーペット上に残っている汚水を回収しつつ、きれいな水をふんだんにまき、再度吸水していきます。
④汚水を排出しています。
一見きれいに見えるカーペットでも、洗浄してみるとかなり汚れていたのが分かります。
⑤洗浄後。
定期的なメンテナンスを行えば、汚れの固着を防ぎ、カーペットの美観の維持に役立ちます。
多量の水を利用した洗浄ができないケースもあります。
(例 : OAフロアのように、あらかじめ配線コードを床下に敷設しているカーペットフロアのオフィスにおいて、お客様の意向により全面洗浄をしない場合など)
こうした場合、乾式(セミドライ)クリーニングの方法があります。
クイックパッドを使用し、床面の汚れをぬぐい取るような形で、洗浄するやり方です。
希釈した洗剤を前処理として床面に散布したり、またはパッド自体を薬液に浸すなどして、汚れに対処します。
①清掃前の状態。
扉の手前、タイル1枚分が、最近に交換されています。
その周りの汚れは、重歩行部分であったことを示しています。
②カーペット用希釈洗剤を散布し、機械洗浄します。
使用するクイックパッドを、必要に応じ取り替えながら、洗浄していきます。
③比較的きれいな仕上がりです。
長年にわたって蓄積した汚れである場合、落ちにくくなることがあります。
④定期的な洗浄を行うことで、より長期間、美観の保持を可能にします。
適正な頻度をご相談の上、お見積りいたします。
★以上が主な方法となりますが、作業方法に変更を加えるケースもあります。
作業面積や、汚れ具合によって作業工程に追加要素や省略事項が生じることがあり、ドライかウェットかの選別もそうした流れの中で行われるもののひとつです。
日常的に適切な清掃を実施することは、オフィス内の衛生管理上大切なことです。
カーペットに関していえば、こまめに掃除機がけを行うなどしなければ、床下のダニや雑菌は増殖していきます。
常日頃からの掃除機がけは、ハウスダストや塵芥の溜まりを防ぎ、また歩行などによるシミや汚れの進行を軽減します。
それによって、ダニや雑菌が繁殖する温床も取り除くことができます。
またこれはカーペットの洗浄清掃を行うときに、洗剤の強度を必要以上に上げることなく洗浄できるため、カーペットへの負担も少なくて済むのです。
日常清掃とカーペットクリーニングは、以上のように相互補完的な側面もある業務です。
オフィスのカーペットの清掃をお考えの際は、ぜひ機械洗浄によるメンテナンス清掃と、日常清掃のプランをあわせてご検討されてみてはいかがでしょうか。
ご希望に対して、ご予算などのご相談にも応じております。
46年の実績からお客様のニーズに応じ、色々とご提案して参りますので、お気軽にご相談下さい。